Hiroki Miyake
金融論
(2020年度後期・京都府立大学公共政策学部 専門教育科目)
(オンライン授業の形で、実施)
<1>イントロダクション
第01回 金融市場を通じた資産運用 − 個人からみた金融取引の意義 −
第02回 金融市場を通じた資金調達 − 借金は「悪」か? −
<2>債券市場(デット・ファイナンス)
第03回 様々な借り入れ① − 金融取引の「価格」としての利回り −
第04回 様々な借り入れ②
第05回 様々な借り入れ③
第06回 金利とスプレッド − 3つのリスク・プレミアム −
第07回 小括
<3>株式市場(エクイティ・ファイナンス)
第08回 株式会社 − 創造的破壊のリスクの引き受け −
第09回 株価 − 将来の飛躍への期待・失望 −
第10回 配当・自社株買い − 成長の果実の還元 −
第11回 コーポレート・ファイナンス入門 − 債券 vs. 株式 −
<4>金融・資本市場の制度インフラ
第12回 ファイナンシャル・ゲートキーパー − 情報生産・分析の担い手 −
第13回 投資信託 − 個人の資産運用を支える金融仲介機関 −
第14回 保険・年金基金 − 機関投資家としての保険 −
第15回 利害相反問題 − 金融機関は信頼できるか? −
第16回 結びに代えて
ミクロ経済学Ⅰ
(2020年度前期・京都府立大学公共政策学部 専門教育科目)
(対面授業の形で、後期に実施)
<1>市場分析の枠組み
第01回 ガイダンス
第02回 需要と供給
第03回 経済厚生と余剰分析
<2>個人の消費行動の分析
第04回 消費者が追求する効用
第05回 数学的基礎知識の確認試験
第06回 予算制約・経済合理的な消費
第07回 環境の変化への対応①
第08回 環境の変化への対応②
第09回 環境の変化への対応③
第10回 消費行動のモデル化の応用
第11回 中間試験
<3>租税の経済学
第12回 公共経済学からみた租税
第13回 望ましい消費課税
<4>公共経済学入門
第14回 純粋交換経済モデル
第15回 厚生経済学の基本定理
第16回 「市場の失敗」と公共経済学
期末試験
ミクロ経済学Ⅱ
(2020年度後期・京都府立大学公共政策学部 専門教育科目)
(対面授業の形で、後期に実施)
<1>企業の生産活動の分析(生産関数編)
第01回 1生産要素モデル
第02回 2生産要素モデル
第03回 環境の変化が与える影響
<2>企業の生産活動の分析(費用関数編)
第04回 生産関数から費用関数へ
第05回 さまざまな費用概念
第06回 経済合理的な生産
第07回 価格の変化への対応
第08回 供給曲線の導出
第09回 小括
第10回 中間試験
<3>不完全競争(独占)市場
第11回 独占企業の生産活動
第12回 独占による「市場の失敗」
第13回 独占の弊害と政府による規制
第14回 小括
期末試験
専門演習Ⅰ(2020年度通年・京都府立大学公共政策学部 専門教育科目)
本ゼミ
前期は、オンライン形式の講義を受講し、金融の基礎知識をさらに深めます。
講義で取り扱う主なテーマ:
銀行論(金融仲介機関としての役割と特殊性・銀行業界の現状と近年の動向)
金融市場と政府(国債・地方債、財政投融資制度と政策金融機関、機関投資家としての政府)
後期(夏季休暇含む)は、チーム研究に取り組みます。
1チーム3名程度に分かれ、自ら提案・選択したテーマで自主研究を進めます。
チーム単位での「卒業」論文を年度内に書き上げることを、課題とします。
実際の研究テーマ:
教育政策としての教育ローン / 医師確保奨学金の功罪
金融機関が提供する資産運用サービスの妥当性 / クラウド・ファンディング
サブ・ゼミ
金融分野では、事業会社や金融機関の財務諸表を読む必要があります。そのために必要となる会計の
実践的な基礎知識を身につけていきます。
簿記3級に、原則として6月の試験で合格すること、そして
証券アナリスト試験 第1次レベル 科目「財務分析」の合格レベルに、年内に達することを、
課題とします。
専門演習Ⅱ(2020年度通年・京都府立大学公共政策学部 専門教育科目)
概要
卒業論文の執筆を行います。
以下のスケジュールを目安として、各自で研究テーマを設定し、高い付加価値のある研究に取り組みます。
3月 研究計画書の作成
10月 卒業論文中間報告会
12月 卒業論文の完成(翌月に最終提出)
実際の卒業論文の研究テーマ
・就学援助制度の認定基準にみられる地域間格差とその背景
・総額裁量制度の導入から10年以上を経た今日における、少人数教育の普及状況
地域金融論特講Ⅰ・Ⅱ
(2020年度前期 / 後期・京都府立大学大学院公共政策学研究科)
(オンライン授業の形で、実施)
概要
大学院基礎レベルの金融論の内容を取り扱います。
前期では、特にミクロ金融(ファイナンス理論・ポートフォリオ理論・金融仲介論など)について、
大学院基礎レベルの基本書籍を読み進めながら、金融理論、およびわが国をはじめとする金融制度・
市場の現状への理解を深めていきます。
後期では、特に地域金融、および政策金融の分野を取り扱います。
金融市場における「市場の失敗」と、それに対応するための様々な制度インフラをめぐる理論、
および先進諸国の事例について、理解を深めていきます。
到達目標
・ わが国をはじめとする金融・資本市場の現状について、基本的な知識を習得する
・ 今日の金融・資本市場が抱える課題について、金融論の理論や有識者の見解を踏まえながら、
自分なりの論理的な考えを構築できる
・ 今後の金融・資本市場のあり方について、建設的な議論を論理的に行うことができる